2009年02月04日
人間の尊厳をないがしろに
『人体の不思議展』を開催させてはならない
今年3月20日(金)~5月17日(日)まで、県立博物館にて、「人体の不思議展」【主催:人体の不思議展実行委員会(琉球新報社/沖縄テレビ放送)】が計画されています。2002年以降、全国各地でこの「人体の不思議展」が開催されてきました。プラスティネーションという技術で遺体そのものを標本として展示しています。
全国でおこなわれているこの「人体の不思議展」では、遺体が不必要にポーズをとらされているなど興味本位の見世物として扱われています。また、入場料を徴収し、会場に臓器をモチーフとした土産物を販売する売店も設置されるなど、明らかに遺体が営利目的のために使われており、まさに遺体への冒涜です。
しかも、こうした展示をすることを生前に確認されているのかどうかも明確ではありません。そもそも死体解剖保存法では、このような展示に日本人の遺体を使用することは、国内では認められていません。展示の遺体は、「人体の不思議展に疑問を持つ会」によれば、中国の工場で製造され持ち込まれているとのことです。
主催団体や後援団体は、こうした経緯など知らずに展示をすすめているようです。かつて、後援していた日本医師会・日本看護協会・日本歯科医師会などは後援をとりやめています。
沖縄民医連は、1月29日の理事会で、関係団体に「中止を求める」ことを決議し、実行委員会の「琉球新報社」「沖縄テレビ放送」及び各後援団体にいっせいに申し入れを行いました。こうした申し入れをうけて、後援団体の中にはさっそく後援をやめると
ころも出ています。
遺体を冒涜し人権を踏みにじるこんな展示はやめるよう、いっせいに実行委員会(下記2団体)に電話やFAXで抗議し、中止を申し入れることを緊急に呼びかけます。
(沖縄民医連事務局長 内間均)
●琉球新報社(「人体の不思議展」担当あて)
電話865-5256 FAX 868-6065
●沖縄テレビ放送(「人体の不思議展」担当あて)
電話863-2111 FAX 864-2422
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│沖縄民医連