2009年08月05日

認知症について学ぶ!

認知症について学ぶ!


介護事業所職員研修会

 去る7月30日(木)介護事業所職員研修会が沖縄協同病院3階講堂で「BPSDの理解と対応」について浦添市にある城間クリニックの院長城間清剛先生を講師に86名の参加で行われました。

 BPSDとは、認知症の行動と心理症状の略です。

 まず認知症の種類と特徴について脳画像を見ながら細かい説明がありました。「老化による物忘れ」と「認知症の物忘れ」の違い、症状の説明では事例も取り入れながら話されていたため、普段私たちが接している利用者の方々と照らし合わせながら聞くことができ、より深く理解することができました。

 自分の体の変調を言葉にできずトイレの失敗があり、何か気にかかること・理由があるから徘徊すること、それらを理解、把握するには日頃の観察や情報収集(バックグラウンド)が重要になります。

 認知症の方の介護は、たとえ手を出さなくても目を離せないのが介護者の大きな負担にもなっています。家族の方々へ認知症の経過、今後の見通しを伝えるなどして介護の準備をしてもらうなど細かいケアも大切だと話されていました。

 物忘れの失敗や今までできていた家事や仕事がうまくできないことを一番わかっているのは本人であること。不安と辛さでいっぱいであること。認知症の方が混乱するのは「自分が認知症になるなんて!」というやり場のない不安から悲しみや怒りからくる自然な反応であることをしっかり心がけて無理なく良い関係づくりをして本人が快適に過ごせるように関わっていきたいと気持ちを新たにもつことができた研修でした。

 研修会参加者の感想に「今まで受けた認知症の研修の中で一番わかりやすかった」「講師の話口調や資料など非常に理解しやすかった」と大好評の研修会でした。
(沖縄医療生協本部介護事業部 OT)



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Posted by 沖縄民医連 at 12:17│Comments(0)介護・福祉
 
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